本の下訳を初めてやった時

もうだいぶ以前のことになりますが、本の下訳の仕事というのを初めてやったことがあります。
翻訳の先生の紹介で、とある出版社の編集部に呼ばれ、英語圏のノンフィクションの本の下訳を頼まれました。
作者はオーストラリアの女性で、無人島生活の体験を書いた本でした。
1冊の本を、4人で4等分して、あみだくじで担当を決めて、その部分を1ヶ月ほどで訳すことになりました。
私は最初の部分が当りました。
最初の部分だと、前がどうなっているのか調べなくていいので、ある意味楽だと思いました。

ただ、自分の文章が最初に出ることになるので、責任も重大です。
けっこう量が多くて、毎日4、5ページ訳さないと締め切りに間に合いません。
自信がないところは赤線を引いておいてください、と言われ、けっこう赤線を引いてしまいました。
名前の出る翻訳者の人がチェックしてくれるだろうと思いました。
でも、実際に出た本を読んでみたら、ほとんど私の訳がそのまま使われていました。
割とチェックが甘いんだなあ、と思い、何だか責任を感じてしまいました。